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【巡礼の日的。】
人はなんのために巡礼するのか?
かつては旅そのものが難行だったため、巡礼の目的はおもに修行だった。僧侶や山伏は「霊験力」を体得し、庶民は一人前の大人になるための修行として巡礼 を課した。
現在は「供養」「祈願」「健康」「観光」「自己研鑽」など、巡礼に出る目的や動機は人によってさまざま。交通の便がよくなり、歩いて巡礼する人は少なく、日 帰りの観光巡礼やバスツアーなど、時代の流れに合った姿になっている。いずれにしても巡礼することで、未知の世界を知り、 やがて参拝のありがたさが分かってくるのだという。
【三十三の化身で人々を救う観音菩蔭】
観音経の恩想で巡礼。
では、なぜ三十三ヶ所なのか? 三十三という数字は、法華経の中の観世音菩 薩普門品、いわゆる観音経からきている。
観世音菩薩が仏身、声聞身、梵王身、帝釈身、毘沙門身など33の姿に化身をして人々を救うという思想だ。
西国三十三ヶ所は、その所説にちなんで設定されたのである。
花山法皇の時代は半年、行尊は4〜5か月、江戸時代には2か月を費やした西国巡礼の旅も、現在は車を利用すれば 10日間から2〜3週間で満願することが可能になった。
とくに最近では、普段着に近い服装で朱印帳(納経帳)だけを手にしたり、宝印を受ける軸だけを抱えて巡礼する人も 少なくない。特別な規定はないが、巡礼の魅力を体で受けとめ、じっくりと「味わうゆとり」をもった巡礼にしたい。

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