西国霊場めぐり
第三十三番 谷汲山 華厳寺
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【第三十三番 谷汲山 華厳寺】
宗派:天台宗
本尊:十一面観世音菩薩
開基:豊然上人・大口大領
創建:延暦17(798)年
御詠歌:世を照らす 仏のしるし ありければ まだともしびも 消えぬなりけり
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花山法皇が定めた札納め、満願成就の寺。
華厳寺は西国三十三ヶ所巡礼の33番札納め、満願の寺。那智山から始まった長い旅の終止符であり、巡礼者
の人々の表情は明るい。この寺が西国巡礼の最終札所となったのは、花山法皇が満願成就の寺と定めた寛和2(986)
年からだという。
【由来】
創建は古く、延暦17(798)年。寺伝によると会津の大口大領が、京都の仏師に観音像を造らせたのが寺の始まり。
完成した観音像を持って故郷へ帰る途中、その像は重たくなり動けなくなった。大領は観音が谷汲山に留まるこ
とを望んでいると察し、山中で修行中の豊然上人に相談し、新たに一堂を建てて観音像を安置したという。その観
音像が現在の本尊で、秘仏の十一面観世音菩薩像である。
このとき、堂の近くの岩穴から油が湧き出した。のちに、これを知った醍醐天皇から谷汲山という山号を、また本
尊に華厳経が写されていたことから華厳寺という寺名を授かったと伝わる。
天慶7(944)年には朱雀天皇の勅願所となって栄えるが、再三にわたって戦火に見舞われ、創建時の建物は残
っていない。しかし本尊だけは難を逃れ今も本堂に安置されている。
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