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西国霊場めぐり

第二十二番 補陀洛山 総持寺

【第二十二番 補陀洛山 総持寺】
宗派:高野山真言宗
本尊:千手観世音菩薩
開基:中納言藤原山蔭
創建:寛平2(890)年
御詠歌:おしなべて 老いも若きも 総持寺の
               ほとけの誓い 頼まぬはなし

亀の恩返し伝説が残る藤原山蔭が創建した寺。
中納言藤原政朝(山蔭)が寛平2(890)年に創建した寺で、平安時代には東西5丁、南北6丁にもおよぶ境内に 諸堂が建つ大寺院だった。その伽藍も戦国の兵火で焼失し、明治に入り寺領も小さくなった。開基の藤原山蔭は平 安時代の役人、民部卿で歌人、料理の名手としても知られた。
【由来】
寺にはこの山蔭と亀にまつわる創建伝説がある。山蔭の父高房が任地へ向かう途中、漁師に捕らわれている大亀を 助け、逃がしてやった。その翌日、息子の山蔭が継母によって船から落とされる。驚いた高房が観音に祈ると、大きな亀 が息子を乗せて浮かび上がった。この奇跡を見て、高房は信仰する観音のおかげと感謝して、仏像を刻むことにした。 それからすぐに亡くなった父の志を継いだ山蔭が、夢のお告げにしたがって仏師に仏像造りを頼み、千日間かけて千手 観世音菩薩を造った。
その千日間、山蔭がみずから料理を作ったので、「中納言の千圓料理」といわれ、この寺は料理の寺としても知られ ている。こうして本尊は亀の背中に乗った千手観世音菩薩になっている。

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