この霊場は弘法大師御修行の霊跡であり、遍路にとっては祈念と修練の道場であります。小豆島には、
崖あり、野あり、谷あり、山がある。そこに点在する霊場にくまなく参行する。巡礼とはまさにこの
ことをいうのである。それは消し難い人間の業の深さへの嘆息と、業苦からの脱出を霊場に求めた切
ない人間の悲願の表現である。
この霊場の全行程は、ほぼ38里(150km)にわたります。八十八の本番霊場、それに加えて
奥之院六ヶ所合計九十四ヶ所が公認の霊場となっている。寺院霊場30,山岳霊場10余、堂坊50
余に分かれています。初めて巡拝を志す人々を、周到な道案内図、道しるべ、島の人々の人情味が温
かく包んでくれます。巡拝者はお遍路さんと呼ばれ、一笠一杖に身を託して大師の御跡をめぐらせて
戴くのです。同行二人の御教えにより、影の形に添う如く、大師は一人一人のお遍路さんに同行して
下さる。この島の霊場の特色に山岳の霊場があります。その深玄、静寂、荘厳のたたずまいは、すぐ
れた風光明媚にも恵まれて、まさに悟境に通うものがあります。人生の方途を模索する現代人の修練
と求道の道場として、静穏かつ、霊験あらたかな格好の場所を与えてくれるのがこの「島四国」小豆
島八十八ヶ所霊場なのです。
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