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涅槃の道場 讃岐国 香川県

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【本尊の種類】
本尊とは、各札所の本堂に安置された、その札所で最も重要な仏像のこと。四国八十八カ所の本尊は、薬師如来をはじめ、地蔵菩薩、大日如来など、その種類も さまざま。巡礼を始める前に、それぞれの仏像の意味を知っておくとよいだろう。

『如来像』
◎薬師如来
真言■おんころころぜんだりまとうぎそわか
四国霊場中、本尊として最も多く祀られている。
人々の病苦を癒し、心の苦悩をとり除く現世利益の仏様で、大医王仏とも呼ばれる。
通常、薬師如来は右手に施無畏印(せむいいん)を結び、左手に薬壼を持っているが、八十八カ所の薬師如来は、すべての病を吹 き飛ぱすというほら貝を左手に持っている。
◎阿弥陀如来
真言■おんあみりたていぜいからうん
極楽浄土のあるじで、すべての衆生を極楽浄土に導く仏様。
「阿弥陀」とは、永遠の 生命と無限の光という意味の梵語。
無限を意味する放射光と呼ばれる光背を持つ像が多い。真言とともに「南無阿弥陀仏」の念仏を唱える者を、極楽へ導くとさ れている。
◎釈迦如来
真言■のうまくさんまんだぼだなんぱく
仏教の開祖である釈迦が、悟りを開いたときの姿をあらわした仏様。
右の手のひらを正面に向け、何もおそれるものはないと いうことを人々に示している。また、左手はあらゆる願いをかなえようという釈迦の意思を示している。 帰依すれば悟りが開け、煩悩が消えるとされている。
◎大日如来
真言■おんあびらうんけんぱざらだどぱん
大毘盧舎那如来ともいい、真言密教では、宇宙の森羅万象は大日如来の徳が開顕したものとされている。
大日如来の手は智拳印という印契を結んでいる。これは、宇宙すべてのものに光を投げかけ、すべてのものと同一になるとい う意味。ほかの仏の徳も大日如来の一身に帰する。
◎大通智勝如来
真言■なむだいつうちしょうぶつ
『法華経』の化城喩品第七で説かれる仏。
大通智勝が出家したのち、そのあとを追って16仏の王子も出家して沙弥(未成年の出家僧)となった。そのうちの一人が釈迦。
ほかの如来と違い、上半身に僧服を身につけていない。五穀豊穣をかなえるとされる。
四国霊場中では、第五十五番札所南光坊だけに祀られている。

『菩薩像』
◎文殊菩薩
真言■おんあらはしゃのう
「三人寄れぱ文殊の知恵」という諺でも知られるように、知恵をつかさどる。
右手には 剣、左手には蓮華と経典を持っている。
虚空蔵菩薩の知恵が学問をつかさどっているのに対し、文殊の知恵はまちがった考えや迷いを正し、本当の知恵を与えるとさ れる。
◎虚空菩薩
真言■のうぼうあきゃしゃきゃらばやおんありきゃまりぼりそわか
文殊菩薩と並び、知恵をつかさどる。
求聞持法(ぐもんじほう)という行法の本尊 として知られる。
「求聞」とは、見聞きしたことを記憶して忘れない知恵のこと。この ことから、虚空菩薩に帰依すると学業が成就するといわれている。
◎弥勒菩薩
真言■おんまいたれいやそわか
釈迦の弟子。
釈迦の入滅後、56億7000万年後にこの世にあらわれて、衆生を救うといわれている。
このことから、未来を 守る仏様とされている。
◎聖観世音菩薩
真言■おんあろりきゃそわか
いわゆる観音様のこと。
諸菩薩の中でも広く信仰されている。
心の声を聞き、あらゆることを見て、願いをかなえてくれるという現世利益の救済を施す菩薩。左手には蓮華を持っている。
◎千手観世音菩薩
真言■おんばざらたらまきりく
千手千眼観自在菩薩というのが正式な名前。
これは千本の手のそれぞれの手のひらに一眼を持つことからきている。
千本の手でどのような衆生の悩みもとり払い、千の眼で衆生を見ながら救済するという現世利益の仏。
◎馬頭観世音菩薩
真言■おんあみりとうどはんばうんぱったそわか
観音菩薩の変化身の一つ。
ほかの観音様が女性的でおだやかな表情であるのに対し、憤怒の表情を持つ。あらゆる仏敵を撃破す る観音様であるとされている。
また「馬頭」という名前から、あらゆる 畜生類を救う観音様であるともされる。魔を下し伏せる馬口印という印契が特徴。
◎十一面観世音菩薩 真言■おんまかきゃろにきゃそわか
観音菩薩の変化身の一つ。
正面には阿弥陀如来化仏、頭上には仏面、菩薩面、瞋怒面(しんぬめん)、狗牙上出面(くげじょう しゅつめん)、大笑面など、人間の喜怒哀楽を表現した11の顔を持つ。これらの顔で、四方から衆生を救済するとされる。
◎地蔵菩薩
真言■おんかかかびさんまえいそわか
いわゆるお地蔵様。
釈迦の入滅後、弥勒菩薩がこの世にあらわれるまで、人々を救おうとこの世にあらわれた菩薩。修行が成 就したというあかしの坊主頭が特徴。
六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道)を輪廻する衆生を救うために、6つの姿となってあらわれる。

『明王像』
◎不動明王
真言■のうまくさんまんだぱざらだんせんだまかろしゃだそわたやうんたらたかんまん
密教の中心仏である大日如来の化身。
右手には剣を持ち、怒りの形相が特徴。おそれを除き、煩悩を打ち砕く。「不動」とは、 菩提心が揺れ動かないという意味。
不動尊の名で親しまれ、立身出世、商売繁盛などにご利益があるといわれている。

『天部像』
◎毘沙門天
真言■おんべいしらまんだやそわか
古代インドの神であり、仏教の護法神。
東西南北から仏教世界を守護する四天王(毘沙門天、持国天、増長天、広目天)の一つ。
もとは、戦勝の神としてあがめられていたが、いまでは福や財をもたらす神として信仰されており、そのため七福神の一つに もなっている。

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