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四国八十八ヶ所霊場 第九番 正覚山 菩提院 法輪寺

所在地:〒771-1506 徳島県阿波市土成字田中198−2
電話:088-695-2080
宿泊施設:なし

【由来】
弘法大師が開基した寺、本尊の浬築釈迦如来は、身の丈二尺五寸あ り、大師の作と伝えられている。
大師が修行中、この地で白蛇を見つけ、白蛇は仏の使いであるとい うので"白蛇山法淋寺"を建立したというのがこの寺のはじまり。そ の後天正年間、長曽我部の兵火にあって堂宇ことごとく焼失した。正 保年間に山号を正覚山法輸寺に改めた。さらに安政六年にも火災にあ い、現存の建物は明治以降の建立といわれる。
霊場中、唯一つの涅槃 像であり、頭を北に、顔は西に向け、右脇を下にして涅槃に入られ、 周囲には悲歎にくれる民衆の姿、動物達の姿が刻まれている。

【民話】
蜂須賀の殿さまの何代目かのとき、くる年もくる年も、飢麓が続き、百姓 も商人も大変苦しいときのことである。
殿さまは、年貢をびしびし取りたてたが、米蔵も金蔵もからっぽになって しまった。 そこで大阪の商人から、借金をすることにした。ところが大金の抵当に困 りはてていた。
毎日、毎晩、家来を集めて大評定したが、いい知恵がわかず困りきっていた。 そんなとき、ひとりの家老が
「おのおの方、林村に八日山という山があるだろう。その山だったら借金 のかたになる。」
といい出した。
八日山は、山と名がついているものの、丘と呼んだほうがふさわしい、ほ んのちっぽけな山であった。
家老は早速大阪の商人のところまで出むき、抵当を八日山だといって八日 山の説明をすることになった。
「そもそも、阿波の国には数えきれないほどの山はあるが、この八日山は、 名山中の名山である。」
「姿がええとか彩がええとか言うだげでなく、どんな足の早い者でも、 ふもとを一廻りするには夜となく昼となく走って、八日たっぷりかかるぐ らいの大きさじゃ。」
その説明を聞いていた大阪の商人は、
「そんな立派な名山ならば、抵当にするのももったいないだろうに、よっ しゃー。お金を貸しましょう。」
といって大金を借りることになった。 それ以来、味をしめた殿さまは、なにか金を借りるときは、
「それ八日山をもちだせ。」
と命令を下すようになったという。
いまでも阿波郡や麻植郡の人は、小さな事を大きく、言いふらすようなこ とがあると、
「八日山を言いなはんな」
と言ってその人たちをたしなめるそうです。

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