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四国八十八ヶ所霊場 第八十四番 南面山千光院 屋島寺

所在地:〒761-0111 香川県高松市屋島東町1808
電話:087-841-9418
宿泊施設:なし

【由来】
天平勝宝六年(七五四年)来日した唐僧、鑑真和上は太宰府を出発して難波へ向かう途中この屋島に立ち寄り、北領に普賢堂 を建て、その弟子恵雲律師が堂宇をたてて住職となったのが始まりである。弘仁六年(八一五年)には、嵯峨天皇の勅願によ り、弘法大師は北領にあった伽藍を南領に移し、十一面観世音菩薩像を刻んでご本尊として安置し、八十四番札所と定められた。

【民話】
むかしむかし、屋島のはげ狸と阿波の狸が化けくらべをした。
両方とも、化けるのがじょうずで名高い狸だったから、どうにかして勝ちたいと思っていた。
屋島の狸は、源平合戦の場面を見せるのが得意で大勢の家来の狸といっしょに、むかしの屋島の合戦のようすを見せて、自分 は源氏の大将義経に化けて得意になっていた。
一方、阿波の狸は、大名の行列を見せるのが自慢で、いつも蜂須賀さまの大名行列をして見せた。
この狸の化けくらべは、狸仲間では大評判になった。ある日、両方の狸がおちあって、いよいよ化かしくらべになった。
はじめに、屋島のはげ狸が、屋島の合戦をして見せた。屋島の沖一面に舟を浮かべ、海には平家、陸には源氏の軍勢が押しよせた。
義経の弓流しから始まって、しころびきから、那須の与一の扇の的など、つぎからつぎへと演じてみせるので、阿波の狸も、 見に来ていたほかの狸も感心してしまった。
やっと終ったとき、屋島のはげ狸は、もうこれで勝ったものと思って得意になった。
いよいよ阿波の狸の化かす番になったので、屋島の狸は、木の上に登って見ていると、向こうの道のところを大名行列が通り かかった。見ると、さすがは蜂須賀さまの行列らしく、それは大勢の家来がついてきていた。やがて、その行列がこちらへ向っ てやってきた。行列のさきがけから、お馬や供廻りの者などが、屋島の狸の目の前を
「下に、下に。」
といって通りかかった。あまりにじょうずな化け方だったので、屋島の狸が感心して、
「これは阿波の狸殿でかした。」
といって、行列の前にのこのこ出てきた。
ところが、それは本物の大名行列だったので、屋島のはげ狸はいっぺんで捕えられてしまったとさ。

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