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四国八十八ヶ所霊場 第八十三番 神毫山大宝院 一宮寺

所在地:〒761-8084 香川県高松市一宮町607
電話:087-885-2301
宿泊施設:なし

【由来】
大宝年間(七〇一〜七〇三年)に義渕僧正が開き、はじめは大宝院と称し、法相宗に属していた。のち諸国に一宮が建てられたとき、 行基菩薩によって堂塔建立、田村神杜の別当寺として寺号も一宮寺に改められた。そののち大同年間、弘法大師がこの地に止まり、聖 観世音菩薩立像を刻み、ご本尊として安置したという。このとき宗派も真言宗に改め、八十三番札所に定めた。本堂前には薬師如来を祀 る小さな祠があり、この中に首を突っ込むと地獄の釜の音が聞こえるといわれている。

【民話】
昔、この近くにおタネばあさんといって、それは意地の悪いおばあさんがいました。
ある日、近所の人から
「このお寺には地獄の釜と言って悪い事をしていると、この中 に頭を入れると閉まってぬけなくなる」
というのを聞きました。そこでおタネばあさんは、
「そんなことはない、ちょっと試してみよう」
とお寺に行ったのでした。
そこには変わった祠があり、おタネばあさんは恐る恐る頭を入れてみたのです。すると扉が閉まり下の方からゴォーという地 獄の音がしてきたのでした。あわてたおタネばあさんは頭をぬこうとしましたが、いくらやってもぬけません。とうとう恐くな り涙を流しながら
「今までの事は許して下さい。」
と何回も頼んだのでした。すると扉が開き、頭がすっとぬけました。
それからは、おタネばあさんは心を入れかえ近所の人からも親しまれるようになったのでした。
この祠の前を通ると、つい足を止め頭を入れてみたくなるような、そんな気がします。「地獄の釜」は、誰がいつ作ったのか分 かりません。お大師さんが戒めのために作られたのかもしれませんね。
あなたも一度「地獄の釜」に頭を入れてみてはどうですか。

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