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四国八十八ヶ所霊場 第八十二番 青峰山千手院 根香寺

所在地:〒761-8004 香川県高松市中山町1506
電話:087-881-3329
宿泊施設:なし

【由来】
弘仁年間(八一〇〜八二四年)弘法大師が巡錫され、この地で金剛界曼茶羅の五智如来を感得した。大師はそのことにちなんで当山 を青峰、赤峰、黒峰、黄峰、白峰と命名され、(この五つの峰を五色台という)当山青峰に花蔵院を創建し五大明王を祀られた。のち 天長九年(八三二年)には智証大師も訪れ、香木で千手観音像を刻んで千手院を創建し、この二院を総称して根香寺と号したという。
そののち寺は後白河法皇の勅願寺となり、大いに栄えたが、度重なる兵火により堂塔は大半焼失した。その後生駒家、松平家による再 興で現在に至る。寺には「牛鬼」伝説が有名である。

【民話】
根香寺の「怪物牛鬼の話」にはこの伝えが次のように書かれている。
昔、当山に牛鬼と呼ばれる変な動物が住んでいて、人や家畜に害を加えてたいへん村人た ちが困りました。そこで人々が相談のすえ、このことをお殿さまへ申し上げて退治して下 さい、ということをお願いしました。
そこでお殿さまは弓の名人である山田蔵人高清とい う人に、怪物退治を命じました。高清は喜んでお引き受けしました。そしてしたくをとと のえ当山に登り、毎日山の中をあちらこちらと捜して歩きましたが、怪物らしい物を見つ けることができません。きっとこれは何かほかのものに化けているに違いない、どうかし てその正体を見届けたいと思い、当山の本尊千手観音様にお願をかけ、七日の間一心にお 祈りいたしました。ところが七目目の夜明けごろ、当山千尋か岳の下の鬼が原というあた りで、目のキラキラと光った恐ろしい怪物に出あいました。これこそ観音様のお陰によっ て、化物の正体がわかったのだと思ったから、持っていた弓に矢をつがえてヒョウと射まし た。その矢はうまく怪物の頭に当りましたが、怪物は反って怒り高清目がけて大きな口をあ けて、飛びかかってきました。その時高清は次の矢をつがえていましたので、すぐその口 の中へ射こみました。天地もさけくずれるような大きな声で、怪物が鳴きさけびましたの で、さすがの高清も目がくらんで、何にも見えなくなりました。気が付いて見ると早や怪 物は逃げてしまって、おりません。しかしポタリポタリと草原や岩かどに血を落してありま す。その血の跡をたどって行くと、当山裏山の定が渕という所で恐ろしい姿をした怪物が 倒れていました。その姿が余りにも恐ろしい姿であったので、高清はお殿さまからいただ いたごほうびのお米十五俵をつけて、怪物の二本の角(つの)と共に当山へ寄付して、怪 物の菩提を弔うことになりました。その時の二本の角と怪物の姿を描いた絵が、当山に今 なお残っています。

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