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四国八十八ヶ所霊場 第六番 温泉山 瑠璃光院 安楽寺
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所在地:〒771-1311 徳島県板野郡上板町引野字寺の西北8 電話:088-694-2046 宿泊施設:あり
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【由来】
創建当初は現在の寺領地より北西ニキロ余の山あい、安楽寺谷と
いう地にあり、兵火で焼失しただめに今の地へ移転再建された。昔
この地方で鉄サビ色の温泉が湧き、諸病に特効があったので、弘法
大師が留まって厄難や苦病を救うために薬師如来を刻み、堂宇を建
立してそこに安置し、温泉山安楽寺と名付けられたという。万治年
間に、駅路寺であった瑞運寺を併合しており現在の本堂は鉄筋コン
クリートで昭和三十八年の再建。四国でも一、二といわれる五百名
収容の宿坊あり、旧蹟からは平安期の瓦が出土し、天治二年作の弥
勒菩薩や、遠くは支那(現在の中国)抗州の信者が奉じた額縁など
が残っている。境内の「さかさ松」は、大師お手値えのものとして
有名である。
【民話】
むかし、心さいながらもたいそう繁盛している鍛冶屋があった。
見寄りがなくて、弟子と二人暮らしをしていたが、ある日、鍛冶屋
は重い病気にかかった。弟子は一生懸命に親方の世話をしたが、
いっこうによくならない。何んとかして快方するよう走り廻った
が一向によくならなかった。
そんなとき、ある人から山芋をすって汁にして食べさすと元気が
出ると聞き、早速、山に行き山芋を手に入れた。親方は山芋を食
べだしてからは、みるみる元気になり今にも仕事が出来るように
まで回復してきた。
弟子は毎日毎日、風の日も雨の日も山芋を取りに行き、親方が快
方に向かったことをよろこんでいた。ところが親方は
「病人にこんな旨いものを食べさすのだから、弟子はもっと旨い
ものを食べているに違いない。」
と思い、弟子が寝ているときに弟子の腹を切り、食べたものを調
べた。ところが弟子の腹から出てくるものは、芋のへたや、芋の
皮、芋のつるばかりだった。
親方は、自分が弟子に邪心を起したことの心のまずしさと、恐ろ
しさと、恥ずかしさのあまりそのときから、灰色の鳥になったと
いう。
いまでも夜がくると、山で
「弟子恋し、弟子恋し」
と泣いている鳥が親方のなれのはてだという。みんなもこんな鳥
にならないよう気をつけよう。
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