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四国八十八ヶ所霊場 第十九番 橋池山魔尼院 立江寺

所在地:〒773-0017 徳島県小松島市立江町字若松13
電話:0885-37-1019 宿泊施設:あり(250人)要予約。

【由来】
立江寺は霊場のうち四つある関所の一番目。悪いことをした罪人や邪心をもった人は、関所で大師のおとがめをうけ、ここから先へ は進めなくなるというのである。
聖武天皇の勅願寺である。天平年間、帝の勅命を奉じた行基菩薩が、光明皇后の安産を祈念して約六センチの金の地蔵菩薩を彫刻、 それを本尊として、堂塔を建立したのがはじまりだという。「立江のお地蔵さん」といって多くの人々にあがめられていたが天正の兵 火にあい、焼失してしまった。寛永年間に蜂須賀藩二代目の至鎮によって再興され、再び昭和四十九年の火災にあうが幸い本尊は無事 で現在の本堂は昭和五十三年の再建である。諸人の理非曲直を見分ける関所である。不倫とか、邪悪の心を抱いた者は天罰をくだされ るといわれているお寺でもある。

【民話】
今から百七十年の昔のこと、島根県の浜田の城下町にお京という娘がいました。
お京は十六才の時、浪速(今の大阪)に出て芸者をしているうちに要助という男 と恋仲になり郷里に帰り夫婦になりました。生まれつき我ままなお京はそのうち、 長蔵という別の男をつくり要助が邪魔になったのです。やがてお京は長蔵をそそ のかし要助を殺し讃岐(今の香川県)の丸亀へ逃げたのでした。丸亀へ来て一年 程して後、追手から逃げるためか、それとも要助を殺したことの罪ほろぼしのた めか二人は遍路となって札所めぐりを始め、やがて立江寺へやって来たのです。
本堂の前でお京が本尊を拝もうとした時、急にお京の黒髪が逆立ち鐘の緒に巻き上 げられお京は悲鳴をあげて苦しんだのでした。長蔵は突然のことで驚いたのです がどうしようもなく、院主さんに助けてくれるよう頼みました。院主さんは罪の 次第を聞き、お京は自分の罪をざんげしたところ、お京の黒髪は頭の肉もろとも はぎとられ鐘の緒に残りかろうじて命は助かりました。二人は犯かした罪を悔い、 真人間となって寺の近くに住み末長く要助の霊をとむらったということです。
現在でもその髪と緒が立江寺には残っています。

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