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四国八十八ヶ所霊場 第十五番 薬王山金色院 国分寺

所在地:〒779-3126 徳島県徳島市国府町矢野718−1
電話:088-642-0525 宿泊施設:なし

【由来】
天平十三年(七四一年)聖武天皇が国ごとに国分寺、国分尼寺を建立するよう命を下した際、阿波の国分寺として創建された。
当時は金堂を中心に七重塔など伽藍が建ち並び、実に壮観であったようだ。ご本尊は行基菩薩作の薬師如来。当初は法相宗であったが、弘 法大師が留錫して真言宗になった。そののち、寛保元年に吼山養師和尚が堂宇を、再建し、曹洞宗に改宗している。弘法大師彫刻の鳥 瑟沙摩(うすさま)明王は不浄金剛とも呼ばれ、一切のけがれを清浄すると言われ、一つの願いは必ずかなえてくれるということで尊 信されている。また、本堂には聖武天皇、光明皇后の位はいを祀っている。

【民話】
むかし、むかし、京都に日本一きれいな花魁がいたという。その花魁の顔を誰も、 二度と見たものがいない。なにしろ花魁のいる部屋のふすまがスーッと開いて、すぐ バターンとしまるし、それだけで千両もの金がかかる、大変金のいるあそびである。
その花魁の評判は、遠く海を越えて阿波にも伝わってきた。ひとりの若者は、一度 でいいからお目にかかりたくなり、昼といわず夜といわず働くだけ働いて、千両とい う大金をもって花魁にあいにいった。
若者の胸は高なり、目は血ばしって花魁を見つ めた。例によって「あッと。」いうまにふすまがしまった。若者は、もう一度あいたく なった。そして、働いて働いて二回目、花魁にあいにいった。今度は花魁は若者を見 て「ニコッ」と笑ってくれた。若者はうれしくて、うれしくて、またあいたくなった。 三回目花魁は、始めて若者に話しかけてくれた。
そして、若者が思ってもいないことばが返ってきた。
「私をあなたのお嫁さんにして下さい。」
「わしは、阿波の貧乏人、花魁がきてくれても、住むところも、家もない、食うて行く銭もない……。」
と若者は花魁と話しが出来たことだけで幸せだといった。
花魁は
「いいえ、あんたさんは、一ぺん、ニヘんでない、三べんおいでて下さいました。ようしんぼうしてくれましたね…。」
「これからは私があなたをお助けします。お金のことは心配しないで下さい。いままであなたさまが下さったもので充分です。」
ということで、阿波の若者は花魁を嫁さんにして阿波に帰ってきた。そして、いままでどおり一生懸命に働き、働き子供にも恵 まれ、しあわせに暮らしたということじゃ。

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