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四国八十八ヶ所霊場 第十三番 大栗山花蔵院 大日寺

所在地:〒779-3132 徳島県徳島市一宮町西丁263
電話:088-644-0069 宿泊施設:あり(150人)要予約。

【由来】
開基は弘法大師。弘仁六年(八一五年)この地を巡錫中の弘法大師が「大師が森」で護摩修法をされていると、空中に紫雲と共に大 日如来が出現し、「この地は霊域なり、心あれば一宇を建立すべし」と告げられた。そこで大師は大日如来を刻み、堂宇を建一皿し、 この尊像を本尊として安置したという。これが寺号の由来となっている。
寺はその後、元亀、天正年間の兵火にあって焼失。現在の堂宇は明治年代の再建である。一の宮寺の本地仏は行基菩薩作の十一面観世 音だが、明治の神仏分離によって十一面観世音を大日寺へ移し、本尊として安置した。このため現在は大日如来が脇仏となっている。

【民話】
 大日寺には十二代隆栄和尚の時に次のようなことがあったのです。
その頃、本堂の裏は昼なお暗い竹藪で、その片隅に今にもくずれそうな 雪隠(便所)がありました。
 大雪のある日の夕方のことです。鹿皮の尻当てを下げた、いざりのお 遍路さんが回って来ました。何度目かのお遍路なのでしょうか、降栄和 尚とは顔なじみになっていました。
両足が不自由で、人並みに歩けないので遍路シーズソが終ったこんな時 期にお参りをしている人なのです。納経を終えたあと、雪隠へと行きま した。今夜は、ここの本堂脇で野宿をするのでしょうか。
しばらくして、静まり返った境内に
「オーイ、オーイ」
と泣き声が聞えてきました。
何事かと降栄和尚は急いで雪の中を雪隠の方へ走って行きました。泣き 声の主は、まぎれもなく先程のお遍路さんだったのでした。不自由な両 足が、くずれそうな雪隠へ行ったところ立てるようになったのです。
お遍路さんは立つ事が出来るようになった両足をなぜながら喜しさのあ まりいつまでも泣くばかりでした。

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