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四国八十八ヶ所霊場 第十一番 金剛山藤井寺

所在地:〒776-0033 徳島県吉野川市鴨島町飯尾1525
電話:0883-24-2384 宿泊施設:なし

【由来】
弘法大師四十二歳のとき、自他ともに厄難を除こうと薬師如来像 を刻み、飯尾の郷に堂宇を建立して本尊とされた。さらに金剛不壊 の護摩壇を三百メートル山上の八畳岩に築き、十七日間の修法を行 い、しかるのち堂宇の前に五色の藤を植えたという由緒から、現在 の山号、寺号となった。
その昔、七堂迦藍が建ち並んで荘厳を秘め たと伝えられるが、天正の兵火、さらに天保三年の火災により堂塔、 寺宝のことごとくを焼失している。現在の本尊は久安四年(一四八 年)仏師経尋の銘のある薬師如来で、重要文化財に指定されている。 また江戸の初期、真言宗から臨済宗に改宗している。前記の八畳岩 には、弁財天を祀り、さらに百メートル奥には奥の院があって、そ こには大日如来を本尊として安置している。

【民話】
麻植郡と美馬郡との境にそそりたつおこーつあん(高越山)は、その昔、 わがままなかんしゃくもちの山でありました。
大きな岩や大きな石をあたりかまわず投げつげる。暴れ者だった。おこ ーつあんの近くの阿波の山々は、口々に
「またはじまった。悪いかんしゃくもちだなあ…。」
と誰もが思っていたが、口には出さず泣き寝いりをしていた。
その様子を吉野川の北にある讃岐の大滝山が見かねて、
「よっしゃ、わしにまかせてくれ。」
「あのわがままな、かんしゃくもちのおこーつあんに、みんながされた ようにわしが岩や石を投げてやる。みんな心配するな…。」
というかいわないかのうちに、大滝山は自分の山の岩や大石を投げつけた。
おこーつあんも負けておれないとばかりに、自分の岩や石を大滝山に投 げかえした。しかし、そのうちおこーつあんの山の岩や石がなくなり、 力つきて泣きだした。
それ以来おこーつあん山は岩も石もなくなり、だれにもあたれず静かに なったという。阿波の山々は本当にホッとしたということじゃ。
いまでも、おこーつあんにある岩や石は持ち主が大滝山なので、自分の ところにありながら、自分の思うにまかせられない岩だと言われていま す。おこーつあんの投げた岩や石の跡は呵波郡・美馬郡にかけていたる 所で見ることが出来るという。

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