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四国八十八ヶ所霊場 第十番 得度山 灌頂院 切幡寺
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所在地:〒771-1623 徳島県阿波市観音129 電話:0883-36-3010 宿泊施設:なし
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【由来】
娘はたちまち千手観音の姿になった。仏法の即身成仏である。大
師はこのことを嵯峨天皇に奉請。天皇は一山を勅命した。そこで大
師は切幡の山腹に堂塔を建立、その名も「切幡寺」と号したと伝え
られている。
本堂正面の本尊は大師作、本堂を廻った北面の本尊は、娘が即身
成仏となったもので秘仏である。ちなみに、山腹にある大塔は徳川
二代将軍秀忠公が大阪堺の住吉神杜へ寄進したものだが、神仏分離
令の施行後の明治六年、切幡寺へ移転した。日本三大塔の一つであ
る。
【民話】
むかし、まだここに切幡寺が建っていなかったときのことです。山のふもと
に機を織って一人で暮らしている娘がいました。
ある日、ボロボロの身なりのお坊さんが娘の家に立ち寄られ布をわけてほし
いと言われたところ、娘は織っていた布を真中から惜しげもなく切って差し
出しました。お坊さんは感激して娘の願いを聞いたところ、娘は千手観世音
の像を刻んで父母を始めとする祖先の霊を祀りたいと言いました。娘の父は
都で反乱の事件に巻き込まれ無実なのに島流しにされ、母は身ごもっていた
ため男の子が生まれれば殺されるので清水の観音様に祈願し、そののち清水
の観音様の夢告げによって母はこの地へ来て娘が生まれたのでした。母は観
音様のお蔭で娘が生まれたのだから観音様を祀らなければと口ぐせのように
言い、やがて亡くなってしまいました。
娘は観音様を刻めたらそのあと仏門に入りたいと言ったので、お坊さんが代
わって観音様を刻み、その娘が仏門に入る儀式をしたのです。すると、儀式
の途中で娘はその身から光をはなち千手観世音菩薩に姿を変えたのでした。
やさしい娘のげなげな願いをかなえたこのお坊さんは実は、お大師さまで、
こののち千手観世音を本尊として切幡寺を建てられたのでした。女性の信仰
が厚いといわれる千手観世音は「はたきり観音さん」として今も親しまれて
います。
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