●ハナショウブ(アヤメ科)
IrisensataThmb.var.spontanea(Mak.)Nakaiイリスエ
ンサータ(剣形の)変種スポンタネア(自生の)
湿った草原にはえる多年草。葉は長さ20〜60cm,幅
5〜12mm,直立した葉身には,にせの中央脈があつて
両面につき出し,はっきりしている。花はやや赤みの
ある紫色で,径ほぽ1Ocm,外花被の基部には幅のせま
い黄色部がある。花柱裂片の先の付属物はまるくて歯
がない(下のノート参照)。 日本全土。花期は6〜8月。
栽培品をハナショウブとよび花形・花色がさまざまで
ある。IriSenSataは栽培品に与えられた名なので,学
名の上ではノハナショウブがその変種となる。
[イリス属の柱頭]柱頭とは,めしべが花粉を受け
て有効である場所であって,それは花柱の先端にある
とは限らない。イリス属の柱頭はめしべの3裂した部
分の下側にあり,小さなくちぴるのような凸起の内側
がそれにあたる。顕微鏡で見ると,そこにはこまかい
毛がはえていて,ほかの部分とは組織がちがう。柱頭
のあり場所からさきの広い部分を付属体とよぷ。アヤ
メ・ヒオウギアヤメの付属体はへりにこまかい歯があ
り,ノハナショウブ,カキツバタには歯がない。
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